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大学受験を諦めた話

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タイトルの通りです。2020年8月ぐらいから会津大学を目指して行っていた受験勉強を昨日名実ともに止めました。もともと体調不良で12月頃から勉強をほとんどしていませんでしたが、そのときはまだ受験するぞという気持ちでした。年末年始、塾から言われていた課題に一切手をつけることができず、今の自分がこのまま受験に向けて走り続けるのは心身ともに無理があるとようやく悟り、親や塾長と相談の上このタイミングでの大学進学の道を自ら閉ざしました。

ここでは、何があったのかや今どうしているか、これからどうするつもりかを文章化します。

受験勉強のプレッシャー

自分はもともと何かに押さえつけられながら生きることがとても苦手で、受験勉強はその最たるものでした。大学受験は難易度に差はあれど多くの高校生が通る道で、お前だけ甘えて許されるものではないとは分かっています。しかしながら11月から体調を崩しはじめ、12月には心療内科へ行き、年末年始は課題に手を付けようとすると頭痛や吐き気、倦怠感が襲ってくるなどとても耐えられる状態ではありませんでした。僕は生まれつき手先が自分の意志とは関係なく震え、ペンで字を書く行為そのものが苦痛でしたので、そのことも関係していると思います。

塾長は僕が今踏ん張れば滑り止めと定めていた大阪電気通信大学には受かると言ってくれましたが、その大学に入ってからこの症状が続いてしまえば単位が取れずに退学してしまう可能性があります。それだったら今は僕が本気でやりたいと思っているプログラミングのみに重点を置き、必要となったときに社会人入学として大学へ進むという選択肢をとったほうが自分のためになると思いました。

大学を出ていないと就職活動やその後のキャリアが制限されることは重々承知しているつもりです。しかしながら、この心身の状態で大学へ入学し、もし成績不良で退学となってしまっては僕の最終学歴が中卒になってしまいます。これは僕がN高等学校の10月生であるために生じる弊害で、4月に大学へ入学するならばN高を退学しなくてはいけないからです( 大学受験は高卒認定資格を用いて受験するつもりでした)。

僕が志している IT 産業は幸いなことに、他業種と比べて学歴よりも実力を重視する傾向があると思っています。もちろん新卒枠として応募することができなかったり、最初はつらいことばかりだとは思いますが、あなたは高卒だからここまでしか上がってこれないよという壁はあまりないのではと考えています(大企業になるとまた別かもしれませんが)。

これらのことを考慮して、今は心身にこれまで経験したことがないほどの負荷をかけている受験勉強を排除し、自分が本当にやりたいと思っているプログラミングを重点において進んでいこうと決意しました。大学進学は世の中が準備してくれたひとつの道であり、それ以外にも自分で切り開ける道はあると思います。僕は昔から軽度な障害を持っていることもあって周りと同じことを同じようにすることができませんでした。大学受験もその一種なのかなと思っています。

これからどうするか

とりあえず9月まではN高に在籍しているので、高校生活を謳歌します。もともとプログラミングをする時間を確保するためにN高へ転校したので、当初の目的に戻ってきたような感じになります。今年こそは AtCoder に色をつけたいですし、Web やモバイルアプリ、セキュリティなどこれまで以上にコンピューターの世界に入り込みたいと思っています。

幸いなことに、知り合い経由でたまに Web サイト構築の依頼が来たり、すまほん!!というガジェットオタク向け Web メディアでライターをさせてもらったりと、少しながらお金を稼ぐ経験ができています。今すぐ自立できるぐらいの稼ぎができるようになるとは思っていませんが、これまで親から頂いてきたお小遣いを自分で稼げる様になりたいと思っています。

高校卒業後は 42Tokyo と呼ばれるパリ発祥のエンジニア養成機関を目指します。42 は授業料入学料完全無料で、年齢や国籍などの縛りもなく本気で学びたい人に機会を提供してくれる機関です。すでに名だたる企業さんがスポンサーとしてついており、海外の 42 では未経験者が2年で Google などの大企業へ就職できたという実績を持ちます。42 に入るためには Piscine と呼ばれる入学テストをクリアしなくてはいけません。この入学テストがかなり過酷なようで、すでに 42 へ入学した友だちによると1日平均して13時間以上コミットし、それが1か月続くと言っていましいた。多くの人はウゲッとなるかもしれませんが。僕はこれを聞いたときに興奮してこれだ!と思ったので案外適正があるのかもしれません。実際やってみないとわからないですけどね。

受験勉強に耐えられなかったやつがそんなスケジュールに対応できるのかという疑問はかすかに残りますが、プログラミングを始めれば2,3日平気で生理的行動以外のすべての時間をプログラミングに費やしたりするので、心配はそこまでしていません。受験勉強は筆記がメインなので、そこが大きな差かなと思います(じゃぁ受験勉強も PC でやれば良いのではって感じはしますが、なぜか数学とか物理って手書きのほうが学習効率いいんですよね)。

今は何しているか

とにかく精神的に平和です。2年後3年後どうなっているか不安ではありますが、そんなことは誰もが心配するようなことなので成るがように成れって感じです。

毎朝散歩をするようになりました。散歩って良いですね。コロナ禍でも時間帯を選べば人とほとんど接触しないので感染リスクも微々たるものです。英語の勉強は続けたいので、散歩中は学習者用の Podcast を聞いています。今は「実践!Let's Read the Nikkei in English」を聞いています。少し難しいですが、日経新聞の記事も知れていい感じです。もしテック系ニュースを扱ってる易しい英語 Podcast があったら教えてください、挑戦します。

あと、受験が終わったらやろうと思ってたゲームやプログラミングのチュートリアル(Google Codelabとか)を進めています。やっぱコード組むって楽しいですね。やっぱ新しい技術を知るって最高ですね。こういう気持ちをもてるということは、自分はエンジニア適正があるんかな。少なくとも今はコード書いたりゲームしたり文章かけたりと幸せな一日を過ごせています。今回の決断を快く受け入れてくれた両親に最大限の感謝を。

今回のことで相談に乗っていただいた人生の大先輩に「人生は何事もオンスケで進まない、むしろリスケのほうが多いのだから心配しなくていい」と言っていただきました。この言葉は今回の決意をするにあたってとても大きな支えとなりました。これから自分が誰かの先輩となって、今の自分と同じような状態になっている子がいたら言おうと思っています。まずは後輩ができるぐらい成長しないといけませんけどね。