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N高に転学して3か月ぐらい経過した

この記事は投稿から 3 年以上経過しています。
最新の情報は各種公式ドキュメント等をご覧下さい。

この記事は mohikanz Advent Calendar 2019 19日目の記事です。

2019年10月1日、N高等学校へ2年生として転学しました。転学に関する細かいことは別途記事にしましたので、そちらをご覧ください。

転学届を提出してきた | Simple is Best

気付いたら転学して3か月、N高 Slack に入ってからは4か月ほど経つのでN高ってどんなところかを僕視点でまとめてみます。完全僕視点なので誰得情報ばっかりかもしれません。N高について聞きたいことがある方は遠慮なく僕の Twitter に DM なりリプなりメンションなりをください。可能な限りお答えします。

Twitter: @OldBigBuddha

N高について

N高等学校、通称N高や角川ドワンゴ学園が2016年4月に開校した非常に新しい高校です。開校当初は通信コースのみでしたが、翌年からは通学コースも始まりました。通学コースは週5・週3・週1の3つがあり、選択肢は豊富です。

N高の大きな特徴としては「ネットの高校」ということです。N高生用の生徒ページがあり、そこから学校からの連絡・予定表・成績表等々が確認できます。単位認定に必要な授業もインターネット上で受けます。ドワンゴが運営している N予備校 というサービス上でN高生は単位認定授業と呼ばれる映像授業を見ることができます。

また、生徒同士や教職員とのコミュニケーションはすべて Slack 上で行われます。クラスのホームルーム活動やクラブ活動、イベントの打ち合わせ等々すべて Slack で行うことができます。チャンネル作成は自由に行えるので毎日何かしらチャンネルが生えてたりします。去年のデータですがどのようなチャンネルがあるかは この記事 で確認できます。この記事を書いた sifue 先生はN高のプログラミング教育関係のボスみたいな方で他にもいくつかN高についての記事を書いていてはります。

最新の記事: N高等学校でプログラミング教育をはじめて4年が経ちました - Qiita

sifue 先生をはじめとした現役のエンジニアさんや、同年代の同じ志を持った仲間たちと Slack を通じて知り合えるのはN高のひとつの強みだと思っています。

また、Slack 以外にも多様な IT ツールを提供しています。Adobe CC やロリポップのレン鯖3年間無料などは非常に強力です。

ITツール | N高等学校(通信制高校 広域・単位制)

N高の好きなとこ

僕的にN高はとても好きです。ちょっと不自由に感じるところはありますが、ある程度目を潰れる程度には楽しい場所だと僕は思っています。

まずは Slack で連絡を取り合えるところ。何かプロジェクト的なことをN高生とやりたくなったらとりあえずN高 Slack にチャンネルを作ってそこでわいわい進めることができます。LINE 恐怖症の僕にとっては非常にありがたいことです。N高 Slack は有料プランなので、ログが失せることもありません(これはかなりおいしい)。

また、エンジニアだけでなく声優さんやイラストレーターさん、作家さんなどその道のプロの方がゲストとして Slack にいらっしゃるので、部活とかでお世話になることがあります。プロから直接コメントを頂けるというのは本当に貴重な経験です。N高は属しているだけでその機会を得られるのが何よりもすごいところです。僕は囲碁部にも所属しているのですが、定期的にプロ棋士の方から指導碁を受けられます、無料で。すごくないですか?こういうやりたいことを全力で応援するというN高がものすごく好きです。

映像授業も僕は気に入っています。(プラットフォームは少し不満がありますが)インターネットにつながってさえいれば授業を受けることができます。また Advanced Program という将来役に立つような知識を映像授業やデジタル教材を用いて学習コンテンツもあります。これが非常に充実しており、Slack のコミュニティ、特典の IT ツール、そしてこの Advanced Program でN高の費用の元が取れるどころかお釣りがきます。たくさんありすぎて僕もフル活用できてはいません。生徒のやりたいことに対して全力で答えていくスタイル大好きです。

他にも細々と嬉しいことがいっぱいあります。カスタム絵文字追加し放題だったり、Bot 作ったら追加してもらえたり。挙げたらきりがないので気になる方は直接聞いてください、色々喋れます。

部活動について

僕は今コンピューター部・囲碁部、とあと一応 eスポーツ部に入っています。部費は存在しません。ホンマに部費払わんでもええんかよというぐらい部活に入るメリットがあります。

コンピューター部であれば現役のエンジニアさんにコードレビューをお願いしたり、強い競プロerの方にアドバイスをもらうことができます(コーチとしてゲストアカウントで所属してる)。囲碁部であればプロ棋士の指導を、eスポーツ部ではプロチームからの指導を受けることができます。僕の把握している範囲ではすべて無料、語彙力失うレベルですごい(エンジニアさんの 1on1 を有料で受けることもできるらしいです、僕はまだやったことがない)。

他にもイラスト部や人狼部、投資部起業部と面白そうな部活がたくさんあります。部活の一覧が公式ページにあったので貼っておきます。

ネット部活 | N高等学校(通信制高校 広域・単位制)

N高の好きじゃないところ

新しい高校で、新たな取組をしているだけあって不満もいくつかあります。ここはしんどいなと思うところがあるのでそこにも触れておこうと思います。

ひとつは教員数が足りていないところ。現在N高には1万人以上の生徒がいますが、教科担当や担任ができる先生は198人です(N高 Slack で先生を意味する teacher_ という接頭語がついているアカウントの数、2019/12/19 現在)。他にもスタッフと呼ばれる職員の方のアカウントが200人確認できます(staff_で検索、2019/12/19 現在)が学校生活や書類に関することは担任が一番聞きやすいので、どうしても担任に聞いてしまいます。しかし、担任の先生もなかなか忙しいのでレスが遅くなってしまう…ということもあります。teacher_ がつく人全員担当クラスを持っているわけではないので、実際はもうすこし少ない数で担任を回していると思います。悪口とかのつもりはありませんが通信制と言う性質上他の人よりも慎重に対応しないといけない生徒さんは多いと思います(あくまでも推測ですが)。そのなかこの人数で回すのはしんどいところがあるなと思います。新しい学校ですしそもそも最近は教員不足が叫ばれているので仕方のないことではありますが…。1万人以上に対して400人以下で対応するのは大変そう。

もうひとつはN高の映像授業プラットフォーム。全部見ないと見たことにはならないのですが、視聴の途中でタブを消したり遷移すると最初からになってしまいます。映像を受ける画面では左側に映像一覧があり、クリックすると簡単に動画を見ることができるのですが誤操作で別の映像を選択したりしても進捗が消えてしまいます。これですでに数回は死にました。一番つらかったのは映像授業をすべて見た後にあるレポートです。選択・記述共にあるのですが一瞬の誤操作で内容がすべて飛びます。オートセーブ早く実装して欲しい…。人によってはメモ帳など一度別のものに書いてからコピペするらしいです、賢い~~(面倒くさい)~~。

僕的N高レポートは以上になります。一応事前に頂いた質問の回答を織り込むように記事を書いたつもりです。ほかにもN高に関してはいっぱいネタがあるのでお会いしたときや Twitter、Slack などで話しましょう!(最近忙しくて Mohikanz 開けてないけど…)

明日はうらみちお兄さんによる Mohikanz 大調査まとめのようです、めっちゃ気になる…。

Twitter: @OldBigBuddha